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ロスレス回転とは
     ロスレス回転とは、JPEGファイルを再圧縮なく回転する機能です。JPEGは、不可逆圧縮方式(圧縮時にデータが劣化する)のため一度圧縮した画像を開き、回転し、また保存しただけで画像中にJPEG特有のノイズが乗ってしまいます。ロスレス回転では、このような再圧縮処理を行わずJPEGを回転させることが可能です。ExifやICCプロファイルなどの情報はすべて保持されます。尚、ロスレス回転はJPEG以外のファイル形式には適用することはできません。

処理の流れ
    ▽1つのファイルを回転する場合
     1)回転するファイルをクリック
     2)右クリックして出たメニューから〔ロスレス回転〕を選択
     3)回転角度を設定
     4)OK



    ▽複数のファイルを一括して回転する場合
    (例:右90度回転したいファイルを選択し、一括して回転する)
     1)回転するファイルを複数選択
     2)右クリックして出たメニューから〔一括処理〕→〔ロスレス回転を選択〕
     3)回転角度を設定
     4)OK

    ▽回転角度をそれぞれ設定し、一括回転する場合
     1)それぞれのファイル回転角度を指定(右回転、左回転)
       →縦位置センサー内蔵のカメラを利用の場合は、この処理は自動化されます
     2)メニューから〔編集〕→〔すべて選択〕を選択
     3)右クリックして出たメニューから〔一括処理〕→〔ロスレス回転を選択〕
     4)回転角度に、〔現在の回転設定を利用する〕を指定
     5)OK

画面解説


    「回転角度」
    回転角度を指定します。右回りの角度です。〔現在の回転情報を利用する〕は一括処理の場合又は、1つのファイルに対しての処理の場合は、回転情報がある場合に有効です。

    「処理内容」
    ファイル処理の方法について指定します。上書き保存では、回転前のファイルを上書きします。ごみ箱に移動では、ロスレス回転が何らかの原因で失敗した場合にごみ箱から戻すことが可能となります。特に重要なファイルには指定することをお勧めします
    リネームして保存では、回転前のファイル名に回転角度を追加したファイル名で新規に画像ファイルを作成します。

    「ファイルの更新時刻を維持」
    ファイルの更新時刻を保持することにより、Exif情報がついていない画像でも作成時刻や撮影時刻を保持することができます。

    「確認メッセージを表示しない」
    チェックすると上書きやごみ箱移動に関しての確認メッセージを抑止します。



    注意事項
     ロスレス回転は、再圧縮は行いませんがファイル書き換えは行います。ディスクに何らかの問題があったり、その他の問題(JPEGのデータ形式が規定外であったり、特殊だった場合など)によりロスレス回転が失敗したり、画像情報が破壊される場合がないとは言えません。初めての機種のデジタルカメラ画像を回転する場合は一度不要なファイルでテストすることをお勧めします。また、問題がある画像を発見された場合は御教え頂ければ幸いです。

     尚、Exif情報内に含まれるサムネイル画像については回転されません。DPExではサムネイル画像の実画像の比率を計算し、サムネイルと実画像の比率が違う場合は自動的にサムネイルを回転させるようになっています。しかし、180度回転の場合はその検出を行うことが出来ないため、実画像とサムネイルと画像が逆になる現象が発生します。ご了承ください。