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カラーマネジメントとは
      カラーマネジメントとは、入力機器と出力機器の間で、色空間が違っても同じような見えるように処理することです。一般にカラーマッチングとも呼ばれます。デジタルカメラは通常sRGBという色空間で保存されています。しかし、一部のデジタルカメラでは、NTSC、AdobeRGB等で記録するものもあります。このような画像を直接モニタに出力するとsRGBとして表示されるため、多くの場合実際の画像より彩度が低く表示されてしまいます。入力画像がAdobeRGBの場合は、入力画像のプロファイルをAdobeRGBに指定することにより、より実際の画像に近い形で表示することができます。
      また、モニタによっても見え方が大きく変わってきます。モニタのプロファイルを指定することにより、このモニタによる見え方の違いもある程度吸収することが可能となります。DPExでは、カラーマネジメントはICCプロファイルを基本として処理されます。お使いデジタルカメラにマッチしたICCプロファイルを利用することにより、より忠実な色再現が可能となります。

処理の流れ
    画像をカラーマネジメントを有効にして開く場合

      1)メニューから〔チャンネル〕→〔カラーマネジメント〕を選択
        又は、ショートカットキー「F12」

    カラーマネジメントの設定をする場合

      1)メニューから〔チャンネル〕→〔色管理の設定〕を選択

画面解説


    カラーマネジメントを常に有効にする
    画像を開く際に自動的にカラーマネジメントを有効にして開きます。頻繁にカラーマネジメントを利用する場合は毎回カラーマネジメントモードに切り替える必要がなくなりますが、処理時間がかかりますので通常はオフにすることをお勧めします。

    ファイルに含まれるICCプロファイルを利用する
    カラーマネジメントの際に、JPEGやTIFF等に含まれる内蔵ICCプロファイルを有効にします。Photoshop等でファイル内に埋め込まれたプロファイルに対応します。プロファイルが見つからない場合は指定したプロファイルが使われます。

    メーカー固有情報に含まれる色空間情報を利用する
    Exif内のメーカー固有情報(メーカーノート)に含まれる、色空間情報を有効にします。これはメーカー固有情報よりAdobeRGB等のsRGB以外で撮影された画像を判定し、該当する場合はDPExの持っているプロファイルを自動的に適用します。

    入力画像のプロファイル
    入力画像自体のプロファイルを指定します。〔参照〕ボタンより、ファイル指定又はDPEx自体の持つ内蔵プロファイルを選択可能です。

    モニターのプロファイル
    モニタ出力に利用するプロファイルを選択します。モニタプロファイルを選択しないと、カラーマネジメントは成功しませんので、必ず指定してください。プロファイルが無い場合は、sRGBを指定することである程度のマネジメントが可能です。選択時には、モニタの使っている色温度などもご確認ください。

    白黒点補正
    ICCの仕様では、変換にあたって白と黒は必ず一致するよう規定されています。しかし、実際には白と黒が完全に一致しないプロファイルも存在しています。そのような場合に自動的に補正して変換します。補正が必要無いプロファイルに対しては意味はありません。また、元々この仕様はプリンタ出力のために利用することが多くDPExでは特に設定する必要はありません。

    マッチング方法
    変換元の色が変換先に無い場合にどのような方法で色を選択するかを指定します。
    知覚的(画像)…写真向け(通常はこれを選択します)
    相対色域(色彩)を維持…色数が少なくそれがきっちり合っていなければいけないもの
    彩度(グラフィックス)…円グラフや棒グラフ等
    絶対色域(色彩)を維持…デバイスに依存しない色空間に対して色を割り当てる場合


    注意事項

    ・入力画像と違う色空間を選択した場合、画像が乱れたり処理に失敗する場合があります。
    ・RGBで保存されたファイル以外のカラーマネジメントには完全対応していません。
    ・CMYKで保存されたファイルは一度RGBに変換したものをカラーマネジメントすることになります。