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長時間露光ノイズ除去について
     CCDカメラの特性により、デジタルカメラで長時間露光を行うと特定のポイントにノイズが発生します。一般にこのような画像は、同じ撮影条件でレンズキャップなどをしたノイズだけの画像を減算(Photoshopの場合、ノイズ画像を処理画像の上にレイヤーで重ね差の絶対値をとるなどの方法があります)をすることによりノイズを低減できると言われています。しかし画像演算を行った場合、明るい部分に発生したノイズが逆に黒くなってしまい色がずれたりノイズが残ってしまいます。DPExの長時間露光ノイズ除去アルゴリズムは、元画像からノイズ部分を引くのではなく、ノイズの発生している部分をその周辺のピクセルで補完しノイズ部分のピクセルを除去します。このことにより明るさに関係なく一定したノイズ除去性能を発揮します。
     尚CCDノイズは温度に大きく影響を受け、通常は低温ではノイズは少なく高温ではノイズが増加します。そのためノイズ画像は撮影環境と同じ環境(温度)で作成することによりよりノイズ除去性能が向上します。


 処理例
    C-2000Z 16秒 F11 気温約25° (クリックで拡大表示できます)

    元画像(一部) ノイズ画像

    DPEx処理画像 Photoshop処理画像


    C-2000Z 16秒 F11 気温約35° (クリックで拡大表示できます)

    元画像(一部) ノイズ画像

    DPEx処理画像 Photoshop処理画像




処理の流れ

     1) 処理したいファイルを選択
     2) メニューから〔画像処理〕→〔長時間露光ノイズ除去〕を実行
     3) ノイズ画像ファイルを選択
     4) 処理実行(OK)

     ノイズ閾値は、どのレベルまでをノイズのみなすかの指定です。標準状態で一般的なノイズに最適化されています。スライドさせることによりノイズへの感度を調整できますが、通常はそのままで問題ありません。尚、ノイズ画像と処理画像の画像サイズは同じである必要があります。ノイズ画像以外の画像を選択した場合、すべての画素をノイズと認識するために処理に時間がかかり正常に処理されません。これは画素をノイズと認識しても周りもすべてノイズと認識し補完用の正常画素の検索に失敗するためです。